外壁がひびが入る原因としていくつか考えられるます。
●原因1
近くの国道とか電車の線路に近いところに多いのですが、振動等やまた台風時期になどで、建物に強い負荷がかかることにより、コンクリートなどの外壁材がその力に耐えきれなく、その影響でひびが入る。
●原因2
外壁部分が乾燥することにより収縮して、外壁にひびが生じたり、窯業系サイディングの場合反ってきて、サイディングとサイディングの間に隙間ができてくる。違う言い方で言えば、コンクリート材に多い現象で硬化収縮現象と言う場合もある。(これは、モルタル壁という外壁材に出やすいのですが、コンクリートと水と砂を混ぜていきますと、モルタルができ、そのモルタルが時間が経つと乾燥すると同時に硬化していき、まる一日経つとほぼ固まり、コンクリートとなるわけなのですが、固まってない状態をよく生コンクリートと言っています)
いわゆる乾燥して硬化すると収縮するのです。そして、3〜4日で完全に硬くなるのですが、それから、湿気や水分をモルタル(コンクリート)が吸ったり、乾燥したりして、その乾燥する時に収縮してひびが入ってくるのです。
●原因3
コンクリートの打ち継ぎの部分や、サッシなどのまわりでコンクリートの厚さが薄くなっているところに、ひびが入る。
●原因4
地震とよく似ているといいますか、建物に大きな力が働くという意味では全く同じですが、建物に外力で大きい力が加わり、建物がゆがんだり、変形をしたりすることにより、ひびが入る。
●原因5
コンクリートの中に入っている、鉄筋やメッシュなどの鋼金属類が腐食する事により、膨張してひびが入る。(北海道地方などの気温が氷点下になる事により、外壁の中に侵入した水分が凍り、膨張して外壁にひびが入るということとよく似ています。
●原因6
建物の不同沈下により、建物がゆがみ、ひびが入る。
●原因7
外壁の施工の手抜き工事といいますか、セメント、砂等の配合の不良、ミスによるものと、外壁のモルタル壁の面の厚さが基準より薄すぎたり、厚すぎたりすることにより、ひびが入る、住宅の場合の厚さとして8mmくらいという、薄い厚さのモルタル壁が実際として多く、そういう薄い壁の家はひびが入りやすく、築1〜2年で出てくる場合があり、3年すれば殆どひびが生じている。建築基準法では16mmにしなければならないのですが、最近の住宅はそれに満たない外壁になっており、築数年でひびが殆ど入っている家が多く、そういう意味では手抜き工事である。また、あまりにも厚い場合、コンクリート自身の重量が重く、自分の重さに耐え切れず、ひびがはいると言った原因から原因の間で、複合的に重なる事による理由で、ひびとして生じてきているのが一般的に多いのであります。
当然、ひびが入れば、ますます外部から雨水が外壁の中を通しやすくなり、建物の壁の中に水が沢山入ってくるので、その雨水を外壁面で食い止める為に塗装をするか、その上に雨が入ってこないように、上から新しい外壁面を作り、雨や湿気を防ぐことを考えていかなければならないと言うことになります。 |