塗装は酸性雨に対しては、ひとかたまりもありません。
これは、中国の工業化の増加に伴い、中国の工場から排出される大気汚染有害物質が偏西風に乗り、日本の上空の大気に流さ、その大気汚染有害物質が大気にある、雲や大気中の水分が溶け、日本に酸の濃度が強い、酸性雨を降らせています。この酸性雨は、コンクリートも溶かしてしまうほど、酸が強く、よく、マンションやビルなどのコンクリート面に白く、雨水が垂れたような後が残っているのをよく見かけます。
■コンクリート面を、溶かしてしまうほどの酸が強い酸性雨
一般住宅に使われているような、モルタル壁や窯業系サイディングのような外壁素材は酸性雨に溶けて弱いのはもちろんのことですが、その外壁面を守る為に塗装を施してあるのですが、外壁塗装や屋根塗装は酸性雨に対してはひとかたまりもありません。
よく、新築を建てたが雨漏りがするという苦情クレームの件で、国民生活センターや消費者生活センターに問い合わせ相談される件数が、欠陥住宅についで、2番目に多いくらい、苦情相談が多くなっており、最近テレビにも雨漏り欠陥住宅に関するニュースが放映されるようになってきました。
■多くの住宅外壁素材は、モルタル壁
モルタル壁は、日本全国的に一番圧倒的に多く、ついで、窯業系サイディングというセメント系のサイディングボードの外壁材が主流になりつつあります。
このモルタル壁や窯業系サイディングという、外壁素材が外からの雨水が浸透しやすく、雨漏り欠陥住宅の原因になっております。そのような外壁面に酸性雨には、ひとかたまりもない塗装をしても、1年〜2年で外壁塗装面が酸性雨に溶かされ、風化でして飛んでしまいますので、外から雨水を守るという防水機能はなくなってしまいます。
■何故、塗装は酸性雨に弱いのか
理由は簡単です、塗装はアルカリ性です、酸性雨は酸を含んだ酸性ですので、アルカリ性と酸性は、科学反応を起こし、中和してしまい。塗装が風化して飛んでしまうのです。
コンクリートもアルカリ性ですので、酸性の酸性雨が降れば、溶けてしまうのは当然です。そのような気候条件の日本で、通常の80万円〜120万円くらいの塗装工事をしても、防水が酸性雨だけでなく、太陽からの紫外線・赤外線という過酷な条件も重なり、外壁塗装をしても雨漏りが止まらないという、実態が現実としてあります。
もし、今の気候条件で今までのような80万円〜100万円くらいの平均的な塗装をして、住宅を守ろうとするならば、5年毎ではなく、2〜3年毎に塗装しないと外から雨を守るという機能は果たせない環境になってきています。ただ、ここで、気をつけなければならないのは、通常の一般的な塗装を数年毎に塗装施工した場合、塗装をすればするほど、住宅の中の湿気がとじこもり、逆に住宅の中が湿気だらけになり、住宅が痛んでしまうという事実もありますので、その部分に対して留意して、湿気が閉じこもらないようにすることが肝要です。
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